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「懐かしい骨」
早紀子(伊藤蘭)の実家の物置から20数年経った女性の白骨死体が見つかった。当時、早紀子は家族4人暮らし。今は医師だった父(市川森一)も母(永島暎子)もすでに亡くなっている。早紀子は白骨死体を母の友人・美和(早乙女愛)のもの、兄(古尾谷雅人)は当時病院の受付をやっていた圭子のものだと推測していた。ところが、警察から圭子が生きているという知らせを聞いた早紀子は、その圭子から園江という女性の存在を知る。小池真理子の原作のミステリーをドラマ化。
このドラマは1993年、日本テレビ「火曜サスペンス劇場」で放送された作品です。
この頃の「2時間ドラマ」は、良い原作・良い俳優陣の起用で、各局しのぎを削っていました。ですから記憶に残る名作も数多くあります。この「懐かしい骨」もそんな名作のひとつです。
蘭さんにゆかりの人たち
この作品には今は亡き古尾谷雅人さんが兄役で出演されています。蘭さんとは1980年「ヒポクラテスたち」で初共演、その後も何本か共演されています。古尾谷雅人さんは「ヒポクラテスたち」のあと角川映画の「スローなブギにしてくれ」を好演。片岡義男原作のヒットや南佳孝が手掛けた主題歌もヒットしたことでもセールス的にも成功した作品となり、俳優古尾谷雅人の存在感をさらに強くアピールしました。
さて、古尾谷雅人さんはこの作品の中で、ナント大学生(!)〜40歳代までを演じています。しかし、さすがです。大学生に見えます。
また、もう一人蘭さんと深い縁のある方、父親役の市川森一氏。脚本家である彼が何故出演を?そもそも伊藤蘭が女優デビューを果たした作品が市川森一脚本による「日曜劇場 春のささやき」でした。市川森一氏はその後も、たびたび伊藤蘭を起用し、沢山の名作を生みだしています。そんな縁からのご出演だったのでしょうか?ただし、この作品の重要なコンセプトでもある「自分の知らない両親の本当の姿を追い求める」を効果的に表現するため、現在の早紀子「伊藤蘭」と父・母が同じ画面に登場することはありません。少女時代の早紀子は服部ジュンさんが演じています。でも、セーラー服姿の蘭さんを見たいと思ったのは私だけではないはず!
女性のメイクは時代を映し出す鏡だ!
物語は閑静な町の、庭木の立派な家へズーミングしていきます。そしてこの家の表札。年季が入った風合いで、この家は4人家族であることを教えます。耳を澄ますと掃除機の音。カメラは室内の人物を捉えます。古くてがらんとした家の中を掃除している蘭さん。きれいな黄色のエプロン姿です。アップになったときの蘭さんの顔を見て思いました。「美しい…」でもさすがに10年以上前だとメイクが今のテイストとはずいぶん違って見えますね。
80年代の極太眉への反発から細眉に移り変わるちょうど過渡期ではないでしょうか。印象を軽くしていこうとする眉に対して眉根から鼻筋へのシャドウで眼腔の彫りを深めて見せる80年代の手法。この違った年代のテイストが混在している、まさに90年代前半のメイクといえるでしょう。
そんな印象的なアイメイクで蘭さんの目の演技がますます光ります。
その美脚、もっと見せてくださいね!
それにしてもまあ、蘭さんの足の美しいこと!最近の出演作品は和服が多いのでちょっとがっかりしてましたが、確かに和服の蘭さんっていいんですよね。でも、ミニスカートやジーンズ、革パンツなんかの蘭さんを観てみたいです。ぜひとも、ハードボイルドな役柄なんかにも挑戦して欲しいです。たとえばレザージャケットでバイクに乗り犯人を追いつめる刑事とか、ヘビィメタルが趣味のお茶の先生とか。とにかく落ち着いたイメージだけじゃなくワイルドな物やコメディ物など、いろんな蘭さんを見せて欲しいです。
これぞお宝映像だ!キュートです。
この作品の中では、蘭さんの笑った顔があんまりないんです。もちろん、ドラマのテーマから言うと大笑いする場面は不要なのかもしれませんがホンの一瞬、回想シーンの中で輝く笑顔が観られます!それは結婚式の記念撮影。真っ白なウェディングドレスを着て母に向かってお茶目にピースサイン!もの凄くかわいらしくてキュートな笑顔です。最高です。
さてさて、このサイトを立ち上げてから伊藤蘭さんの映像を改めて観ているわけですが、本当にいい芝居のできる女優さんです。美しくて、幅広い年齢、役柄を見事にこなす力量は、並ぶ人がいないと思わせるほど際だっています。そして、未だ見ぬ新たなイメージをまだまだ隠し持っている、そんな風に感じました。
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