2007年08月29日
機材の改造 その5 フランジバックとバックフォーカスについて

Left:PC NIKKOR 28mm F3.5 Right:Nikkor Auto 28mm F3.5
NIKON PB-4を使ってのアオリ撮影ではフランジバック(マウント部分のフランジからフィルム面あるいはCCD等の撮像面までの距離)の確保から90mm以上のレンズが適当とされていることは前にも書いた。もっともこれはNIKKORのFマウントレンズがそのまま使えるという意味ではなく、引き伸ばし用のレンズやフランジバックがNIKONのFマウントよりも長い距離のレンズを使用する事が前提だ。この時、使うレンズに合わせてマウント部分を工作する必要がある。
もちろんNIKON PB-4に限らず、他の手段を用いてのアオリ撮影においても同様だ。
ここでフランジバックとよく混同されて言われるバックフォーカスについても整理をしておく。
フランジバックとはカメラボディのレンズを取り付ける金属のリング状の部分、フランジから撮像面までの距離で、各カメラメーカーがそれぞれ独自の数値を採用しており規格化したものだ。
ちなみにNIKON Fマウントのフランジバックは46.5mmとなっている。
他社のフランジバックを幾つか紹介すると、
Leica M Mount→27.8mm
Canon EOS Mount→44.0mm
Minolta α Mount→44.5mm
Olympus OM Mount→46.0mm
Nikon F Mount→46.5mm
Mamiya 645 Mount→63mm
Bronica ETR Mount→74mm
Hasselblad Mount→74.9mm
Pentax 67 Mount→85mm
Mamiya RZ Mount→104mm
Mamiya RB Mount→111mm
35mmフォーマットではNIKONが比較的長いようで、ブローニー版のカメラではさらに長いフランジバックが設定されている。
ちなみにCanon EOSのボディにNIKON用交換レンズを取り付けることは、フランジバックの数値に2.5mmの差があり、この差を埋める専用のアダプター等を使用すれば簡単にできるが、逆にNIKONボディにCanon EOS用のレンズを取り付ける事はできない。仮に取り付けたとしても、無理矢理ボディにめり込ませるような取り付け方をしない限りは近接にしかピントが合わず、無限遠が出ないのだ。
そして、バックフォーカスとはレンズの設計上生まれる数値で、レンズの後端から撮像面までの距離のことである。この数値については何ら規格化されたものはない。したがって、同じ焦点距離、開放F値を持ったレンズであってもバックフォーカスは様々である。
強いて言えば開放F値の数字が大きい(暗い)、望遠系のレンズは比較的長いようである。上の写真はPC NIKKOR 28mm F3.5とNikkor Auto 28mm F3.5の比較であるが、PC NIKKOR 28mm F3.5の特殊な素性が分かると思う。
シフトさせるためにレンズの後端付近はすっきりと何もなく、かつバックフォーカスを長くしているのが見て取れる。
投稿者 天一郎 : 2007年08月29日 00:26
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:









