2007年08月24日
機材の改造 その3 BP-4 + SIGMA 28mm F1.8改 詳細

fig.1,2,3:NIKON D200 + BP-4 + SIGMA 28mm F1.8改
まず、NIKON PB-4について説明すると、30年も前の純正のベローズシステムで、これを使ってマクロ撮影や、スライドの複写などができる。このPB-4にはフロントスタンダードのスイング、シフト機能が備わっており、大判カメラをそのまま小さくしたようなところがある。
このPB-4を使ってアオリ撮影を行うというのはよく知られたところであり、暗室作業で引き伸ばしに使用される90mm以上のレンズなどがよく使われている。これらのレンズはコンパクトなので凹みボード状のものを作ることができれば割と簡単に取り付け、無限遠が出せる。イメージサークルも広くアオリ、シフトを駆使することができるので、商品カットなどでは非常に重宝する。
しかしもっと広角域でピントをコントロールできないだろうか?そんな疑問もあって、実際に行ってみたわけだ。
取り付けているのは、何とも手作り感たっぷりのレンズだが、もとはSIGMA HIGH-SPEED WIDE 28mm F1.8Ⅱ、れっきとしたAFレンズだった。これを分解してヘリコイドおよびAFに関するユニットを全て取り去った。レンズとそれを支えるケースの状態にし、前群後群に分けネジで着脱できるようfig.3の様に改造した。金色の部品はとりあえずのもので、コーヒーの缶を切り刻んで作った絞り羽根を動かすレバーだ。
fig.1はPB-4にD200とSIGMA改を取り付けた状態。実際に撮影するときにはこれにビニール製の蛇腹が加わる。なぜこのレンズに目をつけたのか、理由はfig.2にある。このレンズの断面図を見ると絞り羽根から後ろの部分がレンズのユニットのみの状態でにょっきりと出ている。これならば後玉の部分がカメラ内部に入り込み、バックフォーカスをクリアしつつシフトスイングが可能なのではないかと考えた。入手したレンズはジャンク品でAFが正常に作動しないというものだった。ドナーとしては最高の条件を備えていたのだ。
結果からみれば、一応の効果は認められる。ただ画質に難がある。理由はSIGMA HIGH-SPEED WIDE 28mm F1.8Ⅱには距離に応じてレンズの繰り出し量を変化させる機構があったのだが、それを取り去ってしまったこと。さらにイメージサークルは十分に確保できているが、想定外の部分を使用していることによる収差や流れが確認できる。
以上のような理由から、このシステムは現在お蔵入りとなっている。
しかし、このプロジェクト(大げさ…)を始める前から予想していた部分と、実際にやらなければ分からなかったことがあったというのは大きな収穫だった。
投稿者 天一郎 : 2007年08月24日 20:58
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